Sunday, August 9, 2020

【読書記録】 海底の支配者 底生生物 世界は「巣穴」で満ちている  By 清家弘治

 久しぶりにブログを再開することにした。


1.購入のきっかけ:

よくは憶えていないが、Amazonを渉猟中に、おすすめ欄に現れた一冊だった。

元々、生物に対する興味はあまりもっていなかったが、海に関しては結構興味あったので、まぁ購入してみようかなとこのときは思った。


2.読む前の期待や読む目的

生物に対する好奇心は薄いのだが、聞きなれない”底生生物”というものが何かを知るのは楽しいことかなぁというちょっとした期待はあった。


3.感想

当初予想していたよりも大変読みやすかったが、その理由は特に前提知識がなくても読めるように書かれていたことと、先が気になるような仕掛けだろうか。生物の名前はあんまり覚えられなかったけれど、どんな生態なのかを人間の生活に譬えてくれるのですごくイメージしやすかった。

海底は穴だらけという認識はこれまで無かったし、世界の大半は海底であり、そこに多くの生物が住んでいるという認識も希薄だった。次に砂浜に行ったら、生物の動きに関心を持つことになるだろう。海に入れなくても、砂浜での楽しみが増えたかなと思う。いままでだったら砂浜に独りでいる静かさ孤独さを味わっていただろう。足元に数えきれない生物がいると思うと、そんな味わい方は出来なくなりそうだ。

また、冒頭で著者が描いているように、もうなんでも知り尽くされていてフロンティアなどないと思ってしまいがちな私達であるが、本当に身近なところに未知があることを再認識させられる。

こんな研究(生痕学と呼ぶそうだ)に需要あるのだろうか、なんて感じながら読んでました。が最終章で、地質資源探査などに活用されて、産業界との繋がりも強まっていると言及されてあった。SDGとの関連で益々需要が高まっていきそうではあるなぁと勝手に合点した。

4.記録

人類とは比較にならない個体数。

穴の形状を知るために樹脂や石膏を利用。

穴はかなり深い(体長の20倍とか!)、Y字型多い?

外敵から隠れる、食事の摂り方、糞の処理、海水の循環、サーフィン移動、這い痕

穴の効用や様々な生存戦略が登場するが、無意識にできているんだろうか、その辺気になる。

地震や荒天時の激しい地形変化といった過酷さがある。底生生物の生活も楽ではなさそう。


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