Wednesday, June 19, 2013

ルールが変われば、プレイの仕方も変わる。

この前、久しぶりに大富豪というトランプゲームで遊んだ。
4人プレイで、今まで対戦した事のない相手ばかりだったので、まずはルールの確認をする。
私は学生時代に大分このゲームで遊んだことがあるが、その時に採用していなかったルールが2つ。一つ目は”都落ち”、2つ目は”2上がり禁止”や”特殊効果のあるカードでの上がり禁止”である。
これらのローカルルール付きで7戦することになった。
都落ちのルールは面白いと思った。
これのあるなしで各プレイヤーの戦略が大分変わってくるからだ。
なしの場合、各プレイヤーがリスクを冒してまで大富豪の出した強力なカードを打ち破ることは少ない。無理することで自分の立場が悪化し、順位を落とすことに繋がるからだ。一方大富豪は多少手が悪くても無理に一位を狙わず無難に2位狙いができる。だから一度大富豪になったプレイヤーは中々上位から落ちない。序盤に富豪、大富豪になったプレイやーが暫く上位に居座るので、何戦やっても順位の変動が起こりにくかった。
都落ちを採用すると、大富豪になったプレイヤーは一位の座を死守しなければいけない。一位の座を明け渡す=大貧民への転落、というルールだからだ。だから大富豪は2位狙いという無難なプレイはできない。また、他プレイヤーも大富豪を叩き落す為に無理して大富豪を落とすために切り札を使うこともある。また自分が上がれなくても、自分の隣のプレイヤーが上がりやすくなるようなプレイをして、大富豪にプレッシャーをかける作戦もでてくる。
同じ大富豪という名のゲームでも、ちょっとルールを変更するだけで、ゲームのプレイの仕方は大きく変わる好例だと思う。


この時、スペードというトランプゲームもやったのだが、この時はパートナーシップなしでプレイした。このとき私は一度宣言に失敗して、序盤でビリに転落した。しかし今回は短いゲームだったので挽回する機会があまりないと感じた私は、その後無理な宣言を何度か繰り返しては失敗してビリに終始した。しかし、もしお金か何か大事なものを賭けていて、しかもそれが順位だけでなく点数に応じて支払うことになっていたら、こんな無謀なプレイはまずしていなかったはずだ。ゲームの基本ルールを変えなくても、外的要因によりゲームの質は変わるわけだ。


最近NPBで統一球の使用変更の事実が隠蔽されていたことが明るみになったが、
使用するボールが変わることで野球というゲームのプレイの仕方が全く変わってしまうのだから非常にまずい話だと感じた。去年一昨年と異なるボールを今年は使っているわけで、去年までのルールとは異なるということだ。選手、コーチ、観客はそのルールを知らされないままゲームに参加していたということになる。都落ち"のルールが採用されているのに知らずに大富豪をプレイしている状態だ。ルール変更が通知されれば、選手達のプレイは変わる。コーチの指導、チームの方針も変わる。観客の試合の見方も変わる。トランプゲームの原理と同じだ。私の遊びとの違いは実物のお金が絡んでいるということだ。詐欺ってやつではなかろうか?







1 comment:

  1. 戦国時代みたいなゲームになるね。ボールの仕様って誰が決めるの?

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