Tuesday, September 18, 2012

何の為の教育か?

高校で数学を教えることが現在の私の職分である。教育関係者である。
教育は誰の為にあるのだろう?

個人と為なのか?

個人が特定の大学や企業に入れるようにすることが仕事なのだろうか?
もう少し長期的にみて、その個人が順風満帆な人生を送るために必要なことを教えることか?

それとも日本国の為なのか?

国家の繁栄を担う人材の育成が教育の主眼なのだろうか?
戦前、戦時はそういうことが主眼だったのではないかと思う。
文部省からの視点では今でも教育をそう捉えていることだろう。
現場の教員達はそう捉えているとは限らないが。

いや、もっと大きく世界の為の教育なのか?

そうかもしれない。国際化がどんどん進む今、世界の為の人材が不可欠になってきているようだ。
自分の為とか、会社の為とか、自国の為、といった狭い視点でものを考えるのは結局争いばかりの現状を改善する手助けにはならないだろう。


うーむ、そうだとすると私は教育者としては力量不足だろうなぁ。
残念ながら、世界の為の教育という捉え方がもっともしっくりくるのだ。困ったものだ。
まず、私自身が世界の為という視点でものを観るようにならないと、学生達に何も伝授できないな。
ということで、今日も世界史と世界地理の学習を続けよう。

2 comments:

  1. 数学は世界の共通語だからね!数学を通じて美しいものも共有できるし、真理の追究や科学の発達だって数学があって可能なのでしょう?数学を教える人はまさに世界のための教育に携わっていると思う。宇宙人とだって数学語なら会話ができるんじゃない?いくら英語が地球上で幅を利かしていたって、宇宙に出たら通じないよ。絶対。

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  2. 何の為の教育か?
    きっと熱心な教育者ならみなもつ永遠のテーマなのかな?
    まあ俺は教育者ではないので、実際何のための教育か?と言う問いには周りの先生たちに答えてもらいましょう。
    まあ、人の立ち位置によってその答えは変わるでしょうがね。

    世界の為の教育!ちょっと俺個人的にはスケールがでかいな~と思うけど
    それは立派な答えだと思う。

    しかし、教育を受けてる側はどう捉えてるだろうか?
    世界の為の教育!と言われてしっくり来る人が何人いるのだろうか?
    俺が高校生の時だったら『は?何訳の分かんねー事言ってんのこいつ。いいから早く数学だけ教えろ!』
    と心の中で叫びそうだ。数学の授業中に漫画だか、小説だかを読んでいた貴方なら同感してくれるだろう。

    俺が言いたい事は教育がどうのこうのだけに留まる事ではない。
    発信する側と受け取る側を意識するのはコミュニケーションの基本だ。

    注)決して世界の為の教育という受け取り方を否定しているわけではない。
    むしろ、そうの様に大きな視野をもって教える方が授業の質も上がるだろうと思う。
    あくまでも反対意見を述べている理由はトンネルビジョンに陥らない用にするためだ。

    俺はお前たちに世界で通用する人になって欲しい!と思いが一方通行にならぬよう、
    生徒を良く観察し、気持ちを想像し、生徒たち本人と話してみるといい。

    極端な話教育とは何か?と言う問いを生徒に宿題で答えさせてみてはいかがかな?

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